自転車活用推進計画について30秒で分かる簡単まとめ
2017年5月1日に施行された自転車活用推進法をご存知ですか?
自転車の活用を推進するため、同法に基いて自転車活用推進本部が設立され、様々な自転車関連の施策が今後に実施されていくものと思われます。
その本部が現在まとめようとしているものが、自転車活用推進計画です。自転車好きな一般ユーザーにとっては何が変わるのか、何か影響があるのか、今の段階で分かっていることを簡単にまとめてみました。
自転車活用推進法とは
基本理念で、自転車活用を推進する理由のようなものが述べられています。
自転車による交通が、二酸化炭素等の環境に深刻な影響を及ぼす物質及び騒音・振動を発生しないという特性並びに災害時において機動的であるという等の特性を有すること。
同法の基本方針は以下のとおりで、これらに基いて具体的なアクションがとられていくはずです。
- 自転車専用道路・自転車専用通行帯等の整備
- 路外駐車場の整備、時間制限駐車区間の指定見直し
- シェアサイクル施設の整備
- 自転車競技施設の整備
- 高い安全性を備えた良質な自転車の供給体制の整備
- 自転車安全に寄与する人材の育成及び資質の向上
- 情報通信技術等の活用による自転車の管理の適正化
- 交通安全に係る教育及び啓発
- 自転車活用による国民の健康の保持増進
- 学校教育等における自転車活用による青少年の体力の向上
- 自転車と公共交通機関との連携の促進
- 災害時の自転車の有効活用体制の整備
- 自転車を活用した国際交流の促進
- 観光旅客の来訪の促進その他の地域活性化の支援
自転車ユーザーにとっては、専用道路・通行帯や駐車場の整備が気になるところです。
シェアサイクルや、7番が示すIoTの活用は新興ビジネスを後押しするものになるかもしれません。
また、5月5日を自転車の日として定め、5月を自転車月間とするそうですよ。
協議・調整の真っ最中
自転車活用推進本部のWebサイトをみてみると、2017年より有識者会議やアンケート募集が行われてきています。
最新の会議で使われた資料には アンケート結果があり、自転車通勤を促進すべき・シェアサイクルを促進すべきといった意見から、ルールやマナーを徹底すべき・自転車免許制を導入すべきといった意見まで様々な声が寄せられたことが分かります。
今後の動き
自転車専用道路の整備やシェアサイクルの普及促進など、自転車の活用の推進に関する目標や実施すべき施策を定める「自転車活用推進計画」が、2018年夏までに策定される予定になっているそうです。
どんな計画となるのか、気になりますね。
まとめ
自転車活用推進計画について一般ユーザーが関わる変化としてはまず、2018年夏頃に何かが分かると言えそうです。
健康や環境への好影響はメリットとして増長しながら、危険走行や無断駐車やマナー違反などのデメリットは解消していく方向性になることと思われます。
既にシェアサイクル事業は日本各地でも萌芽しつつあるなか、自転車と歩行者・他の交通機関との共存連携は今後も重要な課題として議論が進んでいくことでしょう。
IoT自転車の推進で、ハイテクな自転車が誕生したら楽しいですね!