クロスバイクを購入する前にはここだけ見ればOK
初心者がクロスバイクを初めて購入するときは勇気がいります。
体に合わなかったら・値段が高すぎたら・専門知識が必要だったらなど、不安は尽きません。
クロスバイク購入前に知っておきたい情報は世にあふれていますが、重要なポイントを5W1H(なぜ・なにを・どこで・いつ・だれに・いくらで)の視点に沿って紹介します。
なぜ購入するか
あらゆる買い物に言えることですが、なぜ自分がそれを購入したいのかを、冷静に・客観的に把握しておくことがのちの失敗を防ぎます。
運動不足だから日帰りサイクリング用に、満員電車を回避したいから通勤用に、おしゃれなライフスタイルの一部として、子供の送り迎え・買い物用になど。
4つ目の案だと明らかに、ママチャリを買ったほうがいいですよね。また山道や峠道を行くような場合は本格的なロードバイクが必要になると思います。このように、新しい自転車があることで何が達成されるのかを先に設定しておくことで、この後のチョイスが楽になっていきます。
なにを購入するか
気軽なサイクリング用・通勤用・おしゃれアイテム用などにはクロスバイクが向いています。
クロスバイクの中でも様々なモデルがあって迷いますが、いったん価格は抜きにして、機能性・デザイン性の視点から絞っていくのが良いです。サイズ・ハンドル形状・ギア数は乗り心地を左右する大事なポイントです。またオプション品は、ママチャリのように最初から"全部のせ"ではないので買い足す必要があります。
- サイズ : クロスバイクはつま先立ちになるような高さがちょうどいいと言われています
- ハンドル : 前傾のきつくなるドロップタイプからママチャリのように背を起こせるワイドアップまで多種あります
- ギア数 : 街なかなら0〜3段、遠出をしたり坂道を多く走ったりする場合はそれ以上、と考えます
- オプション : スタンド・ベル・ライトを基本に、ドリンクホルダー・スマホスタンドなども検討しておきます
どこで購入するか
いざ、購入したいクロスバイクのモデルが決まったり、およその仕様イメージがついたりしたらいよいよ、どこで購入するかについて考えましょう。
自転車チェーン店、大型スポーツ店、街の自転車店、スポーツサイクル専門店、大型スーパー・家電量販店、ディスカウントショップ・ホームセンター、インターネット通販、ネットオークションなどがあります。初心者が初めてクロスバイクを購入する場合、という視点でそれぞれの特徴をみてみましょう。
自転車チェーン店
路面店で実物を見られて、購入後もメンテナンス・相談を同じところでできるのが良いです。お目当てが店頭になければ取り寄せもできることが多いです。資格をもった技師と話せれば専門的な知識が身につき心強いです。通販よりは価格面で劣るかもしれません。また、全国で同じようなサービスを受けられる統一感は安心材料のひとつと言えます。
大型スポーツ店
野球などの他のスポーツ用品とともに自転車”も”扱っているお店があります。ポイントカードが使えたり他の用品とまとめ買いできるのがメリットかもしれませんが、自転車専門でない点でこだわりが通じないことがあるかもしれません。
街の自転車店
品質のバラつきが多いです。パンク修理程度しかやらないところから、親身になって細かな相談に乗ってくれるところまで多様です。品質の高い自転車店が近所にあれば、購入後も含めて、楽しいサイクルライフを送る心強い味方になってくれることでしょう。
スポーツサイクル専門店
クロスバイクをスポーツとして楽しみ、趣味を超えたステップアップまで考えているならおすすめです。他にはない高品質な商品があったりサービスを受けられたりするはずです。
大型スーパー・家電量販店
ママチャリがメインで、クロスバイクの位置付けは副次的な場合があります。当然、攻めた、こだわりの車種は店頭に無い場合が多く、また専門的な販売員がいる可能性は低いです。ポイントが使えたり、セールに遭えば意外と安く購入できたりするかもしれません。
ディスカウントショップ・ホームセンター
¥19,800!などと銘打って激安なクロスバイクを販売していることがあります。値段だけに目を取られず、最初の「なぜ」を思い出して、それで目的が達成できるかどうかを確認しましょう。
インターネット通販
メーカー直販のことが多いため、価格は最も抑えられやすいです。モデルが決まっている場合はおすすめです。試乗ができない・サイズを実感できないのがデメリットです。送料はかかりますが購入後は自宅まで配送されてくるので、路面店で購入した場合にある帰り道の心配がありません。
ネットオークション
初心者にはハードルが高いです。思わぬ掘り出し物が低価格で入手できる場合がありますが、反対に、ハズレくじを引く可能性も大いにあります。出品者が信頼できて欲しいモデルが確定している場合を除いて、あまり手を出さないほうがよいと言えそうです。
いつ購入するか
航空チケットや引っ越し代金ほど、クロスバイクの購入タイミングに季節性は無いと言えるでしょう。
思い立ったが吉日、と端的に言えます。
しかし、冬本番のサイクリングは過酷で、十分な寒さ対策グッズを準備できていない段階での自転車購入は控えたほうが良さそうです。購入する場所によっては、時期ごとにセールがあったり在庫の補充があったりするので、店員へ聞いたりホームページで情報収集したりするべきでしょう。また、自身が引っ越す場合の配送先、駐輪場の有無、通勤の場合は勤務先の理解など、購入後の状況を想定しておくことも大切です。
だれに購入するか
自分用・プレゼント用を問わず、最も多く乗車する人の体型・身長に合わせた車体にすることが肝要です。おおよそ、身長によって自転車のサイズは決まってきます。
体重のある方でもクロスバイクは乗れます。よほどハードな乗り方をしない限り、街乗りでフレームが曲がったり折れたりすることはありません。
路面店で買う場合は、静止状態でまたがるだけでなく、ペダルをこいで走る状態まで体感したいところです。
いくらで購入するか
きちんとしたクロスバイクならおよそ、車体とオプション・その他経費の合計で7万円を基準として考えておきましょう。長く大事に乗るのならば、安かろう悪かろうは避けるべきです。
参考までにAmazonで「クロスバイク」と検索すると最初に、¥20,000〜¥40,000台の商品がズラっと並びます。レビューもそこそこ集まっていて評価が高いものもあります。自分に合ったものがあればお手頃で良いですが、値段だけに囚われずに、保証・問い合せ対応・品質などを予めよく確認しておきたいものです。
もちろん、値段は上を見ればきりがありません。迷ったときはいつでも、最初の「なぜ購入するか」を思い出すようにしましょう。
以上です。
クロスバイクを購入するにあたって、事前に頭の中へ入れておきたいチェックポイントを5W1Hで整理してみました。
どの買い物でも言えることですが、迷いすぎ・考えすぎも禁物。住めば都、乗れば翼。自分の直感も信じて、ずっと一緒にいれる愛車をぜひ手に入れてください!