自転車のクランクにある役割とは
Cocci Pedaleは2015年12月1日ご注文分よりクランクをマイナーチェンジさせ新たな仕様に変更致しました。それに因んで、簡単ながらクランクについて書いてみようと思います。
クランクの構成
クランクと呼ばれているペダルとBB(ボトムブラケット/ベアリングの入ったクランクを繋ぐ回転軸)を繋ぐ部分は主に3つのパーツで構成されています。
①左クランク:左ペダルを取り付ける柄のパーツ
②右クランク:右ペダルを取り付ける柄のパーツ
③チェーンリング:右クランクに取り付けられた歯のパーツ
上記3つを纏めて「クランク」として呼ばれる事が多いのですが、正式には左クランクと右クランク・チェーンリングとなります。
チェーンリングの歯数
チェーンリングの歯はチェーンの規格と噛み合うよう幅が決められています。その為、歯の大きさではなく、歯数を増やすことで漕いだ際の負荷を調整しています。Cocci Pedaleは停止する事の多い街乗りユーザー様を想定して設計しているため、漕ぎ出しの負荷が軽めになるように44本の歯数を選択しています。歯数が増えるとチェーンリングが大きくなり、負荷が大きくなります。逆に歯数が減ると負荷が減り漕ぎ出しがスムーズになります。ロードバイクなどで前輪のギアチェンジした際に軽くなったり重くなったりするのはこの歯数に起因しています。
クランク長さ
クランク(柄の部分)の長さも自転車の漕ぎ心地に大きく作用します。てこの原理を用いる時に、力点が支点から遠い方が小さい力でモノを動かせるのと同様、クランクが長くなればなるほど漕ぐ時の足に掛かる負荷が小さくなります。Cocci Pedaleでは街乗り用としては標準的な170mmを採用していますが、競技用の自転車などでは負荷を上げて少ない足の回転数で大きく進ませる為に、ライダーに合わせたサイズへ変更して乗っています。
今回の変更点
今回の主な変更点は以下の通りです。
1)軽量化:クランクは上に記載させて頂きました通り、漕ぎ出しなどに大きく作用するため、強度も考慮した上で、多少の軽量化を図らせて頂きました。両クランクとチェーンリングの合計で723gであったものを10%ほど軽量化し、645gに変更致しました。
2)クランク精度の向上:今までのものもJIS基準に沿った範囲内のものを使用しておりましたが、漕いだ際の力分散が少なくなるよう、より振れ精度の高いメーカーのものへと変更させて頂きました。