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自転車を軽量化するなら足回りからまず始めたい

自転車を軽量化するなら足回りからまず始めたい

自転車を軽量化するなら足回りからまず始めたい

Cocci Pedaleスタッフには乗り物好きな自動車整備士がいます。今回は車やバイクと比較しながら自転車の軽量化ポイントを説明します。


1)街乗り用途ではウワモノよりも足回り

2)車と自転車の足回り

3)Cocci Pedaleの軽量化


1)街乗り用途ではウワモノよりも足回り

車も自転車も、足回り(車の場合は「バネ下荷重」)を軽量化する方がバネ上荷重(フレームやハンドルなど)を軽量化するよりも軽量化の効果が高いと言われています。これはタイヤやリムなど地面との接点に対し、ピンポイントで荷重がかかりやすい部分とフレームなど荷重が地面との接点に対し分散されて掛かっている部分の違いから生まれた理論です。

良く例えとして出されるのが、5kgの靴を履いて走るのと5kgのバックパックを背負って走る場合、バックパックを背負った方が早く走れる(荷重が分散される)というものです。

では実際どの程度の違いが生まれるかというと、車の場合足回り(バネ下荷重)を1kg軽くすると、ボディなどを1kg軽くするのと比べ約15倍の効果があると言われています。自転車の場合は正確に何倍という指標はありませんが、後述のニップルとクランクによる150g程度の軽量化で漕ぎ出しや上り坂が楽になりました。

サドルやシートポストなどウワモノを軽量化するとダンシング(自転車を左右に振って走る技法)などの際に楽になると言われますが、街乗り自転車ではあまり必要とならないため、やはり街乗りは足回りの軽量化がおすすめです。

2)車と自転車の足回り

Cocciスタッフはバイクのレースなどにも出る本格的な乗り物マニアなのですが、車もバイクも自転車も足回り(バネ下荷重)の軽量化を行うと走行性も上がるらしいのです。車やバイクですとサスペンションでタイヤ、ホイールなどのバネ下の動きを吸収し、サスペンションより上に揺れなどの影響が出ないようにバネ下の衝撃を吸収しています。バネ下荷重が重いと凸凹道でサスペンションが縮んだ時に伸び返すまでに大きなエネルギーと時間がかかるようになります。逆に軽いとサスペンションにかかる負荷が減り、エンジンのエネルギーがより効率的にバネ下に伝わるため走行性が上がるそうです。

自転車の場合はマウンテンバイク以外はあまりサスペンションは付いていませんが、足回りが軽い方が漕いだ力がより直接的にタイヤに伝わるため走行性が上がるそうです。

3)Cocci  Pedaleの軽量化

Cocci Pedaleでは昨年より足回りの軽量化を色々と試してきました。2016年7月10日からは価格面、強度面、メンテナンス面から見て効果のありそうな以下の軽量化を行います。

クランク : 732g→636g (2015年12月〜)

ニップル : 81.4g→32.2g (2016年7月〜)

合計で145.2gの軽量化となります。レースや競争用としてではなく、街乗り用として乗りやすい軽量化を試行錯誤した上で上記に辿り着きました。2016年7月10日より価格改定となってしまいますが、今後も可能な限り価格を抑え、効率の良い軽量化に努めていきたいと考えています。

 

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