クロスバイクを引っ越しで送るときの梱包マニュアル
春の新生活に向けて、自転車の引っ越しを考える人が増える時期ですね。
引っ越しの経験がある方ならご存知かもしれませんが、運送による荷物への負担は想像以上に大きく、しっかり梱包していないと破損することもあります。大切な愛車がもし運送中に傷ついたら…。
そんなガッカリを減らすためにも、自転車を運送するための梱包について考えてみましょう。
プロに任せる?自分で?
費用に余裕があれば、完成車のままプロにお任せするのが一番楽です。
運送会社によってさまざまな価格プランがあり、運送距離にもよりますが、5,000円~15,000円程で利用できるようです。引っ越し先でも組み立て直す必要がなく、すぐに乗ることができます。
自転車の運送が難しいのは、出っ張ったり尖ったりした部品があるためです。分解して個別に梱包すれば、各部品を保護できてより安心です。
なるべく費用を抑えたい方、また運送のプロとはいえ丸ごと任せるのは心配という方は、手間はかかりますが自分で梱包しましょう。
梱包するために準備するものは?
自転車の梱包に必要なものは以下です。
- 段ボール
- 保温チューブ
- 布テープ、ガムテープ
- 新聞紙など(緩衝材)
- ハサミ、カッター
まずは車体を入れる段ボール箱。最寄りの自転車店でもらえるかどうか聞いてみましょう。店舗によっては、処分に困っていることもあるそうです。他、大型の家具店や家電店でも大きめの段ボールを譲ってくれるところもあります。引越しシーズンは手に入りにくいため、引っ越しが決まった時点で早めに確保した方が良さそうです。
保温チューブとは、本来は水道管などの配管を包んで凍結や破損を防ぐ配管保護資材です。細長いパーツが多い自転車の梱包では、分解した各パーツを保護する時にこの保温チューブの形と緩衝が最適です。ホームセンターでバラ売りもしているので簡単に手に入ります。
クロスバイクを梱包してみよう!
実際に梱包する流れを追ってみましょう。
今回梱包するのは全長165mm・高さ900mm前後のクロスバイク。
用意した段ボールのサイズは1300mm×700mm×230mmです。
梱包の際は出来るだけコンパクトにするために、前輪・ペダル・サドルを外します。
ハンドルはコンパクトな形状ならフレームと並行にして、全体を細くするのがポイントです。
分解すると、鋭利な部品がむき出しになります。
そのものを破損させないため、また他の部品を傷つけないためにも個々を丁寧に梱包します。必要以上にブクブク巻くとかさ張るので気をつけましょう。
箱に合わせて全体を細く結束させたら、安定が良い向きで箱に入れます。
空いたスペースは新聞紙などで埋めると車体が暴れません。小さなパーツは無理に結束させず、緩衝材と一緒に隙間に入れてもいいですね。
大きい段ボールが破れてしまわないように、突起したパーツが当たる部分は内側を補強しておくと安心です。
梱包ができれば楽しみが増える?
今回の梱包は、クロスバイクやロードバイクなどの車輪が外せる自転車に適用可能です。
ママチャリなどは分解が難しく、カゴなどもかさ張るため完成車での運送がおすすめです(費用は本体より高いかもしれませんが…)。
スポーツタイプ自転車の初心者にとって、自転車を分解するのは骨の折れる作業です。細かい部品を壊してしまわないか、ちゃんと元通り組み立てられるのかなど不安ですよね。しかし、メンテナンスなどで必要となることもあって徐々に慣れます。
分解に慣れると、運送だけでなく輪行袋に入れて公共交通機関を使って持ち運べるようになります。旅先の普段とは違う環境で、愛車を楽しむこともできます。
梱包についての知識が付いたら、また別の楽しみも広がるかもしれませんね。
引っ越し先でも自転車生活を楽しんでください!