ピッキング・塗装!Cocci Pedaleのおしゃれ自転車ができるまで1
Cocci Pedaleの制作風景をどどんと公開!第一弾はは工場でのピッキングから塗装までの工程をご説明します。
1)素地の自転車パーツをピッキング
2)皆様のデザインを自転車に吹き込む塗装工程
1)素地の自転車パーツをピッキング
Cocci Pedaleにて設計・調達した自転車パーツやアクセサリをお客様のご注文に合わせてピッキングしていきます。フレームや部品は全て入荷時点で検査を行い、基準に合格したものの中からピッキングをしていきます。
鉄素材のフレームとフォークは予めリン酸処理とプライマーコーティングを行っています。実はこのプライマーコーティングとCocci Pedaleで開発している塗料の相性が塗装強度を保っています。
ピッキングに誤りが起こらないように一台一台お客様ごとの仕様書を見ながらそれぞれの部品を一度生産用の棚に収納し脱脂工程待ちとなります。この状態ではまだタイヤ以外に全く色味がありません。そして一通りのピッキングが終わると全ての金属部品の脱脂を行い塗装工程の準備を整えます。いざ塗装へ!
2)皆様のデザインを自転車に吹き込む塗装工程
塗装に入る前に全てのパーツに凹みや脱脂漏れがないかを確認し、必要な場合は表面の凹凸を滑らかにヤスリます。そしてCocci Pedaleにしかない塗料配合にて塗装していきます。
Cocci Pedaleは有機溶剤を一切使わない粉体塗料を使用しているため、焼き付け前の状態を見るとまるでお菓子のパウダーをまぶしたかのような見た目になります。それぞれ部品の穴などに塗料が入り込まないようシリコンでマスキングを施し、綺麗な塗装面を作っていきます。フレームだけでなく、チェーンやブレーキレバーなどの細かい部品についても使用塗料の量をグラム管理することで均一な塗装に勤めています。
左の写真の部品後方に写っているフィルターで余分な粉体塗料を吸い込み、塗装ブース以外に粉体が出ない環境に優しい工程を組んでいます。
そして乾燥炉で粉体を溶かし、金属に焼き付けた部品が右側の写真。粉体塗料を吹き付けただけの状態から比べるとパールのツヤが出てとても綺麗に仕上がります。この段階でようやくお客様にデザイン頂いた自転車の元となる状態に仕上がります。焼き上がった時点で全ての部品の塗装をチェックし部品の組み立て工程に移っていきます。
特に塗装に関しては塗料メーカー様から多大なるご協力を頂き、環境に優しく均一な品質を出すための塗装方法を伝授頂きました。自転車作りは多くの部品メーカーや素材メーカーの力を借りて成り立っています。
この後部品の組み立て、自転車本体の組み立てと作業工程を移していくわけですがまず今回はここまで。