部品組み!Cocci Pedaleのおしゃれ自転車ができるまで2
Cocci Pedaleの制作風景第二弾!今回は自転車を組む前の部品組みを一気にご紹介。サドル、リム、ハンドル、ブレーキ、ペダルなど、通常は部品メーカーが行う作業を国内で行っています。最初は部品の保管棚に何も無い状態から徐々に部品を揃えていきます。
1)サドル張り&クランプ組み
2)リム組み
3)ハンドル組み
4)ブレーキ組み
5)ペダル組み&クランク準備
1)サドル張り&クランプ組み
まず最初にお客様の選ばれたサドル革にCocci Pedaleの象徴でもあるテントウムシを刺繍していきます。その後サドルの原型となる型にクッション材を貼り、サドル革を手作業で張っていきます。街乗り用を想定して設計したため、ロードバイクなどと比べると柔らか目のクッションを使用し、雨にも強い屋外用の合皮を使用しています。
クランプ(シートポストとフレームを挟む機構、写真の水色の部品)は締め付け用のボルトに注油し、クランプに差し込みます。
2)リム組み
リム組みは自転車制作の中でも最も時間の掛かる作業です。スポークを一本一本リムに通し、テンションをできるだけ均一に、そして横、縦ともにフレが許容値に入るまで調整をしていきます。かなり地味な作業ですが自転車に乗る上で最も重要な要素の一つであるため、部品組み、自転車本体組み、出荷前の3段階でテンションやフレの検査を行っています。ちなみに前輪と後輪でスポークの組み方が違うことに気づきましたか?(詳しくはこちら)
3)ハンドル組み
ハンドル組みはハンドルバーに①ステム、②ブレーキレバー、③グリップを取り付けていく作業です。全てトルクレンチにて取り付けトルクを均一に留めています。ブルホーンとドロップハンドるに関して、Cocci Pedaleのブレーキレバーは街乗りユーザーが一番良く握るセンター部分に取り付けています。一番良く握る場所にブレーキレバーを配置することで、街中でできるだけ早いブレーキングが行えるような設計思想を採用しています。
4)ブレーキ組み
ブレーキは単純な構造をしていますが実は30点以上の部品から成り立っています。それを一つ一つ組みつけ、動作確認を行っていきます。後日談ですが、Cocci Pedaleの後ろブレーキは通常と異なる位置に配置されているため、その配置に合うブレーキ構造にたどり着くまで実に多くの試作が作られました。
5)ペダル組み&クランク準備
ペダルの回転部分と塗装された外側のパーツを小さなボルトで組みつけ、反射板を取り付けます。そしてクランクを準備して、クランクのネジ山、ペダルのネジ山にゴミや金属カスなどが付いていないことを確認します。
最後にフレームとフォークを組立て部品準備完了です!
細かい作業はいくつか省いてご紹介していますが、Cocci Pedaleの組立ては購入した部品を自転車に組みつけるだけでなく、ほぼ全ての部品について部品自体の組立ても国内で行っている珍しい組立て方法だと思います。
さて、次回はいよいよ最終的な自転車の組み上げをご紹介します!